四季報記者が選んだ新年度大バケ期待の20銘柄(5月8日発表)

スミダコーポレーション(6817)

コイル(巻き線)技術を中核とし、海外売上高比率が9割近い電子部品メーカーであるスミダコーポレーション(6817)の今2024年12月期第1四半期(2024年1~3月)実績は、営業利益が11億9400万円(前年同期比47.2%減)と低調な出足だった。主因は、中国の経済減速や欧州のEV(電気自動車)需要減退が響き、操業度低下に歯止めがかからなかったためだ。

グローバルセキュリティエキスパート(GSX)(4417)

こうした状況の中で、セキュリティーサービス中堅のグローバルセキュリティエキスパート(GSX)(4417)は、過去5カ年で年平均成長率25%と急激な売上高成長を遂げている。活発な提携戦略、さらにはセキュリティー企業に投資するファンドの立ち上げを主導するなど、次々と打ち手を繰り出している点でも異色の存在だ。

野村総合研究所(4307)

セキュリティーサービス業界で有名なのは、野村総合研究所(4307)の子会社であるNRIセキュアテクノロジーズや、ラックなどだろう。こうした会社は、脆弱性診断や非常に専門的な内容のコンサルティング、SOC(セキュリティー・オペレーション・センター、24時間体制でサイバー攻撃を監視するサービス)などを提供することで、工程数を決めて、それに応じた人員を配置し、対価をもらうという事業を行っている。サービスの提供先は大企業となる。